プラコーは、プラスチック成形機を製造販売している国内トップレベルのメーカーです。
時代のニーズに応えて、プラスチックのリサイクル機器の開発、販売にも力を入れ環境問題に率先して取り組み注目されています。
今後もリサイクル分野や環境問題に関連した電気⾃動⾞・⽔素⾃動⾞関連機器・ロボット・AI関連などの開発＆市場投入を目標に掲げている業績がさらに伸びる期待値が高いプラコーの事業内容、経営状況、評判口コミ、業績、特長、どんな製品を取り扱っているのかなどを調査しましたのでご紹介します。
プラコーはどんな会社？
プラコーとは、プラスチック成形機を製造販売するメーカーです。
本社は埼玉県さいたま市にあり、1960年に設立されました。
従業員が約80名の会社で、全国各地に支店や営業所を構えています。
2020年に新社長の古野孝志社長が就任し、時代の変化に対応しこれまでの守りの戦略から、新たな関連分野へ積極的に取り組んでプラコーをさらに大きくする改革を投じ続けています。
プラコーの事業内容や商品について
プラコーの事業内容と主力商品や特徴についてご紹介します。
主力商品
インフレーションフィルム成形機
プラコーは、私たちの身近なプラスチック製品の大元となるビニールなどを製造する機械（インフレーションフィルム成形機）等を販売しています。
この機械を例えば、スーパーの買い物袋や農業用のビニールハウスを造っているメーカーさんに販売しています。
ブロー成形機
⾃動⾞用燃料タンクや、シャンプーなどのボトル、食品用のプラスチック製品を生成する機械の開発・販売もしています。
特に食品系は安全面が大事になってきますので、クリーンルームなどへの設置にも対応した全電動式のブロー成形機はプラコーの得意分野です。
今まではこのような専門の特殊機械を製造・販売してきましたが、さらに今後は環境問題・リサイクル問題に注力し、さらなる進化＆強化していくそうです。
今後の取り組み
例えば、農業用のプラスチックフィルムなどはそのまま土に還る生分解フィルムや、血液どを入れる医療用の高度な特殊フィルムにも力をさらに入れていくそうです。
プラコーの特徴や強みは？
プラコーの特徴や強みについて見ていきましょう。
リサイクルに強い
プラコーの主力商品である、インフレーションフィルム成形機やブロー成形機は、プラスチック樹脂の製品を造る機械です。
このような製品は投棄やゴミ問題など環境問題の一旦となっていますが、プラコーはプラスチック製品を造るだけでなく、リサイクルが「簡単に」「低コスト」でできる機械も開発しています。
今後はさらに、時代の変化、法令の改訂に合わせて「プラスチックリサイクル機器」の方を強化していく方針を発表しています。
- Reduce（リデュース）…ゴミの削減、製造段階での資源の削減
- Reuse（リユース）…部品等を繰り返し使用する
- Recycle（リサイクル）…再利用、有効利用
プラスチックの製造から、リサイクルまでをカバーできるのはプラコーの強みですね。
メンテナンス・アフターケアに強い
プラコーの製品は1台が数千万円〜数億円という高額な商品となります。
そのため、メーカーさんにとってはとても重要な設備投資になるわけです。
1度購入をしたら何十年も使い続けてもらう。
そんな商品なので、プラコーはメンテナンスやアフターケアを大事にしています。
各地の営業所や支社を中心に、部品のメンテナンス等を行い長く快適に使い続けてもらえる環境が整っていることも、安心して製品を購入してもらえる信頼の証ですね。
プラコーの評判口コミは？
プラコーはなかなか、直接私たちが普段取引をする機会がありませんので設備投資をしているメーカーさんなどの口コミや評判を調べてみましたが、こちらは見つけることができませんでした。
そこで、プラコーで働く人たちの口コミや評判を紹介します。
- 上司と部下の風通しがよく働きやすい
- わかりやすく丁寧に指導してくれる
- 定期的にスキルチェックが行われるので自分に合った挑戦ができる
- 初めて知ることばかりだったが仕事を任せてもらいながら覚えることができた
- 賃金や福利厚生がしっかりしている
- 平均年齢が高い職場だが経験豊富な先輩から学べる
- 大型機械が好きな人には設置やメンテナンスなど楽しさとやりがいが感じられる
全体的に、働きやすそうな印象を受ける口コミが多かったです。
プラコーの人材育成の方針
プラコーの古野孝志社長は、「企業の力は人材の力」であり、研修も大事だが、若くても責任のある仕事、ポストを任せることに尽きると話しています。
次世代を担う若者にも重要な部分を担当し、ひとり、ひとりが売上の要となってくれるよう人材育成が大事だとのことでした。
社員の口コミ・評判にもありましたが、仕事を任せてもらえたり、挑戦させてもらえる環境があることで、仕事へのモチベーションが維持できたり、やりがいを感じられる環境で働けるのでしょうね。
プラコーの業績は？
プラコーは2021年3月期に、売上高27億円、営業利益1億8千万円でした。
自社の公式ホームページで2019年3月期からの業績を公開しています。
この中で2019年から2022年3月期まで、緩やかに減少してはいますが、コロナ禍での大きな影響があったことが１つの要因です。
しかし、一時は設備投資を抑えていたメーカー側からも、メンテナンスとアフターフォローが強みのプラコーへの信頼から受注をもらうなど、徐々に回復傾向にあるとのことです。
さらに、リサイクル、高度医療、電気⾃動⾞・⽔素⾃動⾞関連機器等の分野を強化し、専門業者と提携をしながら、新たなシェアの獲得を目標に2025年度は100億円の売上高を目指すことを発表しています。
2022年10月時点では、前年比よりも受注率が伸びているという情報もありましたので、経営は安定しているようですね。
まとめ
プラコーの事業内容や商品、強みや評判口コミ、業績などをご紹介しました。
プラコーはリサイクルや環境問題などの時代のニーズに合わせ新技術の開発と新たな販路の拡大に邁進しています。
普段私たち一般の消費者は、機械メーカーのプラコーとは直接の接点はありませんが、シャンプーボトルやスーパーの買い物袋、野菜など身近なものがプラコーの機械によって製造されたものだったのかもしれませんね。
また、社員の口コミや評判から働きやすく、若くても責任ある仕事に挑戦させてもらえる環境であることもわかりました。
製造業や設計・開発に関心のある方にとっては、今後益々ニーズが高まるジャンルでまだまだ成長過程の会社といえますので、挑戦しがいがある会社だと思います。
会社概要
社名：株式会社プラコー
本社所在地： 〒339-8558
埼玉県さいたま市岩槻区笹久保新田550番地
設立： 1960年
代表取締役： 古野 孝志
資本金： 7億475万円(2021年5月末現在)
事業内容： プラスチック成形機･リサイクル装置製造販売
従業員数： 80名
本社･工場； 敷地面積9,727㎡/建物面積3,950㎡
【組立工場4棟】
引取装置TUM-1000型 1機
巻取機TWR-1500型 1機
巻取機TWR-850型 1機
押出機制御盤 2台
温調盤 2台
他テスト用設備
【加工工場1棟】
DMGMORI DMU-80P型（5軸マシニングセンタ）
DMGMORI NLX6000/2000型（ターニングセンタ）
DMGMORI NLX2500/1250型（ターニングセンタ）
OKUMA MB66VB型（立形マシニングセンタ）
他加工機
【事務棟1棟】
許可 機械器具設置工事業 国土交通大臣 許可（般-1）第27466号
古物商許可証 埼玉県公安委員会 第431250055548号
