卵かけごはんがブームになり、生卵を食べる機会が増えた人も多いのではないでしょうか。
ところが、「生卵は危険」「体に悪い」「納豆卵かけご飯はダメ」といった意見もありますよね。
結論から言うと、
生卵は毎日食べても危険ではありません。
体に悪いこともありません。
納豆卵かけご飯はダメではありません。
どれもダメではありませんが、何でもバランスが大切です。
美味しい卵を、効率よく摂れるように見ていきましょう。
生卵を毎日食べると危険?コレステロールは体に悪いの?
卵には「コレステロール」が多く含まれています。
1個あたりのコレステロールの含有量は約190mgとされており、他の食品よりも多いです。
このコレステロールは体に悪いのでしょうか?
コレステロールは私たちの体を作っている細胞の細胞膜やホルモンなどの材料になります。
とても重要な栄養素のひとつです。
コレステロールは2種類あります。
・悪玉コレステロール
肝臓で合成されたコレステロールを全身へ運びます。
・善玉コレステロール
増えすぎたコレステロールや、血管壁のコレステロールを肝臓へ戻します。
健康診断などで「LDL」、「HDL」などと表されます。
悪玉、善玉といいますが、どちらも大切です。
このふたつバランスが崩れると脂質異常症を引き起こす原因となります。
毎日卵を食べるとよくないと言われるのは本当か?
卵を毎日食べるのはよくないと言わる意見もありますが、本当なのでしょうか?
卵に含まれる栄養素はこちらです。
- タンパク質
- ビタミン
- カルシウム
- 鉄
これらの栄養が豊富に含まれています。
毎日卵を食べたとしても体に悪いことはなさそうですね。
ただ、健康に良さそうといっても食べ物には食べるべき「適量」があります。
バランスを考え、食べるものが偏らないようにすることが必要ですね。
生卵が体に悪いと言われる理由は?
卵には「不飽和脂肪酸」も多く含まれています。
この不飽和脂肪酸は摂りすぎると、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールが増えることに繋がります。
悪玉コレステロールが増えると、脂質異常症を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを高めることになります。
また、生卵には「ビオチン」という物質が含まれています。
ビオチンは、ビタミンB7やビタミンHとも呼ばれるビタミン類のひとつです。
ビオチンの体内での働きは糖質やアミノ酸、脂質の代謝を助けることです。
代謝を助けることで体内の栄養にすることができます。
生卵にはこのビオチンの吸収を阻害する成分が含まれているため、食べすぎには注意が必要です。
1日2個までなら問題ない?
卵を食べるときにはこの不飽和脂肪酸を気にして、1日2個程度が推奨されています。
また、ビオチンの吸収を妨げてしまうため加熱してから食べる日も設けるのが良さそうです。
納豆卵かけご飯にすると危険?
納豆には多くの栄養素が含まれています。
その中に、ビオチンがあります。
生卵はビオチンの吸収を阻害して、体外に出してしまいます。
つまり、せっかくの納豆の栄養が生卵によって排出されてしまうのです。
危険なのではなく、もったいないということですね。
健康維持のために納豆を毎日食べている人も多いですよね。
卵同様に納豆も適量を守らないと逆効果になる可能性があります。
▶︎▶︎納豆は毎日だと危険?デメリットと効果的な1日の摂取量&いつ食べるのがいいのかを紹介
卵かけご飯だけは栄養失調になる?
卵には多くの栄養素が含まれますが、全てを補えるわけではありません。
卵に不足している栄養素は、
・ビタミンC
体の酸化を防止する抗酸化作用があります。
肌や髪を生成するコラーゲンにも必要です。
・食物繊維
不溶性食物繊維は、町を刺激して便通を良くします。
水溶性食物繊維は、糖質の吸収を緩やかにする作用があります。
生卵は1日2個までなら毎日食べても危険じゃない
生卵には本当にたくさんの栄養素が含まれています。
それに、手軽で美味しいですよね。
毎日、2個くらいなら危険ではないということがお分かり頂けたと思います。
生卵ばかりではなく、加熱して卵焼きやゆで卵にしてみるのもいいですね。
活用方法のたくさんある卵だからこそ、色々な形で楽しみながら食べていきたいですね。