安倍晋三総理大臣が体調不良により、辞任を表明しました。
次期総理を決めるには、総裁選が必要です。
総裁選には2種類あり、今回は「両院議員総会」になる可能性が高いそうです。
総裁選と両院議員総会とはどんな仕組みなのか、わかりやすくまとめてみました。
総裁選とは?仕組みをわかりやすく解説

総裁選とは?
『総裁選』とは、『自民党総裁選』のことを指します。
自由民主党の党首を「総裁」と呼んでいるのです。
党の代表つまり1番権限を持つ人を、選挙で選んでいます。
現在の国会情勢は、自民党が与党となり政権を握っています。
その為、自民党の総裁は事実上、総理大臣でもあるのです。
「総裁選挙」は、自由民主党の党首及び、内閣総理大臣を決める選挙のことです。
- 総裁の任期満了時
- 総裁が任期中に欠けた場合
- 自民党所属の国会議員及び都道府県支部連合会代表各1名の総数の過半数の要求があった場合
総裁選は自民党総裁選挙と両院議員総会の2種類ある
「総裁選」は、2種類あります。
- 通常時「自民党総裁選挙」
- 緊急時「両院議員総会」
通常は、「自民党総裁選挙」 という仕組みで選挙を行います。
票数は、2020年8月27日放送の「バイキング」より引用しています。
①自民党総裁選挙の場合
- 国会議員:396票+地方党員票:396票
- 選挙期間は12日以上
国会議員票とは、自民党の会派に所属している党籍のある国会議員のことです。
党員票とは、全国の党員らが投票した結果を一括集計して分配される票数です。
国会議員票と「同数」と決められていています。
党員票に投票できるのは、1年間党費を払った党員のみになります。
- 最初の投票で、全体の過半数を獲得した候補者が当選
- 過半数を獲得した候補者がいなかった場合、上位2名での決選投票
候補者が各地で演説を行う期間が含まれるので、通常選挙期間は12日以上となります。
②両院議員総会の場合
- 国会議員票:396票+各都道府県連代表3人:141票
- 通常の総裁選より短期間で選出できる
- 大派閥が推薦する候補が有利な傾向
- 自民党内の決め事なので各都道府県連代表3人の票もなく国会議員票のみの場合もありえる
通常の自民党総裁選挙を行うことができない場合、両院議員総会にて総裁を決めます。
緊急時とは??
- 総理に不慮の事故等があり、早急に次期総理を決めなければならない時
- 通常は副総理が代行を務めるが、代行を立てない場合
短期間とは、「明日にでも行う」といえばできるほどスピード感がある。
1番の違いは、地方表の数です。
今回ポスト安倍の1人、阿部茂氏は地方で人気があります。
しかし、国会議員内では人気がないと言われています。
両院議員総会の場合は、地方票が少なくなり石破茂氏にとっては不利な状況になると言われています。
安倍首相が辞めたあとはどうなるの?
安倍首相の任期満了は、2021年9月でした。
体調不良により任期途中で辞任した場合は、「総裁が任期中に欠けた場合」になりますので、以下の3つのパターンが考えられます。
- 2021年9月の任期満了まで、麻生太郎副総理が代行する
- 自民党総裁選挙を行い、次期ポスト安倍を決める
- 両院議員総会を行い、次期ポスト安倍を決める
副総理とは、日本において内閣総理大臣に事故のあるとき又は内閣総理大臣が欠けたときに臨時にその職務を代行する第1順位の国務大臣として内閣法第9条に基づき指定された者(内閣官房長官でない場合に限る。)の呼称。
この3つが考えられるそうです。
両院議員総会はいつ行われるの?
追記:2020年8月28日の情報では、次の総理が決まるまでは安倍総理が続投。
「両院議員総会」で調整中
追記:2020年8月30日の情報では、
- 9月1日に選出方法を正式決定
- 9月15日に総裁選の可能性が高い
- 9月中に新内閣発足
総裁選・両院議員総会で決まった次期総理の任期はいつまで?
ポスト安倍に選ばれた次期総裁の任期は、いつまでなのでしょうか?
今回安倍首相に変わって、総理大臣になった人は元々安倍首相の総裁任期満了となるはずだった来年9月末までになります。
安倍首相がやるはずだった期間を、代行するということですね。





