シャロンテート事件を元に映画化【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド】を2倍楽しむ為に知っておきたい時代背景と実話

レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの初共演で話題のクエンティン・タランティーノ監督の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』実話を元にした60年代のアメリカの時代背景とシャロンテート殺人事件を事前に知ることで映画を2倍楽しむことができます。知っておきたいポイントを解説


映画ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドには実在の人物が3人出てくる

シャロン・テート」「スティーブ・マックイーン」「ブルース・リー

この3人が1960年代の時代背景を描くのに欠かせない人物となっています。

タランティーノ監督曰く

「その当時の1969年のとある3日間をただ見せるという映画にしたかった」


その3日間というのが、「シャロン・テート」が1969年の8月8日の夜、カルト教団チャールズ・マンソンの信徒たちにより26歳の若さで殺されてしまった事件がベースとなっています。

この事件の背景と当時の若者たちの様子を知っていると、映画の設定がリアルに感じ、より感情移入もしやすくなると思います。


映画 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 時代設定1960年代はどんな時代?

「シャロン・テート」殺人事件が起こってしまった背景には60年代という時代の思想が大きく関係しています。

それが映画でディカプリオとブラピが生きている時代そのものなので、まずは60年代ってどんな時代だったのかを解説します。


映画のタイトルの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は翻訳すると『昔々、ハリウッドで〜(こんなことがありました)』みたいに昔話の始まり方を意味しています。


その「昔々」というのが1960年代。さらには「1969年のある日」となるのです。


専属スタントマンがいる時代

過去の栄光となってしまった落ち目のTV俳優リック・ダルトンを演じるレオナルド・ディカプリオとその相棒で専属スタントマンを長年やっているクリフ・ブース役のブラッド・ピットとのコメディ映画となっています。


この時代のハリウッドは、「専属スタントマン」という職業がある時代。
俳優と背格好が似ていたり、常に行動を共にすることで相手の動きを完コピすることができ、スクリーン越しには見分けがつかない影武者のような存在だったそうです。


日本ではミニスカート ブーム

日本での1960年はイギリス女優のツィッギーがミニスカートを履いて飛行機からおりてきた。その衝撃から日本にミニスカート大ブームとなった時代です。


就職しない!自由に生きるカウンター・カルチャー時代

世界的に学生運動が盛んになった時代です。この時代を「カウンター・カルチャー」と呼ぶのですが、「カウンター」は「対抗」という意味。

今までの社会に根付いた「学生は卒業して就職して、会社の一部として働け」という価値観に対して「自由に生きて何が悪い」と若者たちが立ち上がったのです。


新しいものへ、おしゃれに、ワクワク、ドキドキ、といった大人たちが楽しそうにしていた様子をロサンゼルスに住んでいた当時6歳だったタランティーノ監督も肌で感じていたのでしょう。

その象徴的な人たちを「ヒッピーと称したのです。

ファッションでは「ヒッピースタイル」なんてジャンルもできたほどの影響力で、髪を伸ばし、柄ものの服、ワイドパンツの先駆けのパンタロンを着て、どことなくゆるく生きるみたいなスタイルが流行りました。


髪をきることは就職をすること。縛られることを拒む風潮になっていたのです。
その現れとして、ヒッピースタイルはネクタイをしないのです。
ネクタイを締め会社に行く縛られた生活に反抗したのです。


この時代に生まれた言葉「ラブ&ピース」

仕事や生き方をレールに乗った人生を拒み、自由を求めた若者たちが、次に起こした革命が「フリーラブ」でした。

日本もアメリカも当時までは、結婚するまで体の関係にはならない。子孫繁栄のための行為とされてきました(もちろん、全員がそれを守っていたわけではないでしょうが)


世間の常識はこうだったのです。そして結婚も戦略的に家柄などで縛られていた時代でもあるのです。


しかし、ここにも自由を求めた若者たちは、恋愛も結婚も、セックスも誰にも縛られたくないという時代に突入したのです。

フラワームーブメント

当時はベトナム戦争中で「フラワームーブメント」が巻き起こりました。

髪に花を飾り、戦争よりも花や愛を大事にしましょうと平和を願い反戦運動をする人々が増えたのです。まさに「ピース」ですよね。


ヒッピーのような自由で愛に溢れる平和な時代を求め「ラブ&ピース」という言葉が生まれたそうです。

希望と明るく楽しくハッピーな世界を求めた時代。それが60年代だったのですね。


映画ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド に描かれる時代

映画では、学生運動で盛り上がる明るい時代に、落ちぶれて行ったかつての人気俳優とそのスタントマン。

ハリウッドにもう一度返り咲こうと奮闘するも、ハリウッドの豪邸のローンが払えないほど、仕事がなかったのです。


その豪邸の隣にある売れっ子映画監督と人気急上昇の若き女優が新婚生活の新居として引っ越してくるのでした。

それが、「シャロン・テート役」のマーゴット・ロビーです。


ディカプリオは落ちぶれている自分が恥ずかしく、彼らに話しかけることができない。

今回のディカプリオはとにかくダメな落ちぶれ俳優役。

セリフは覚えない、酒に溺れる、すぐに「俺はダメだ」とメソメソ泣く。

実在した人物を織り交ぜながら、この時代のハリウッドはこんなだったのかと知ることができる作品になっています。


シャロンテート事件をベースに映画は進行して行く

さて、1960年代がどのような時代だったのかを解説してきましたが、いよいよ映画のポイントでもある「シャロン・テート 殺人事件」について説明します。

1969年に実際にあった実話で、この事件をきっかけに「ラブ&ピース」な時代が終わったとされています。

当時、「チャールズ・マンソン」というカルト教団の教祖がいました。彼は信徒たちにある家を襲うように命令したのです。

それが、妊娠8ヶ月だったシャロン・テートの家でした。


銃を持った4人の男女の信徒たちが1969年の8月8日の夜に押しかけ、家にいたシャロン・テートとその友人たちを皆殺しにしてしまったのです。

夫のポランスキー監督はロンドンに仕事のため滞在していたため、殺されずにすみました。


信徒4人は、シャロンの家の前を偶然歩いていた男性をまず殺害してから家に押し入り友人3人を殺してしまいます。中には20数カ所も刺された友人もいた。


最後に標的にされたシャロンは「赤ちゃんだけは助けて」とお願したそうですが、容赦なくお腹の赤ちゃんともども刺殺したそうです。

玄関には、シャロンの血で「Pig(豚)」とダイイングメッセージが書き残されていたといいます。


さらに、この殺戮は翌日にも続いたのです。信徒のメンバーを替え、資産家のラビアンカ夫妻も同様の手口で標的にされました。


なぜ「チャールズ・マンソン」はこんなことを若者たちに焚きつけたのでしょうか。

教祖チャールズ・マンソンとはどんな人物か?

孤児院で育ったチャールズ・マンソンは犯罪を次々と犯し、その人生の大部分は服役していたそうです。

なぜか、その生き方と風貌がカリスマ性を持っており、34歳のときに「幻覚剤LSD」を使って若者を洗脳して行ったというのです。


自分はキリストが復活した悪魔だとカルト集団作って行くのでした。


なぜ、シャロン・テートが標的になったのか。接点はあったのか?

その動機は諸説ありますが、チャールズ・マンソンは薬のせいなのか妄想がひどく、「人種間戦争が起きる」と唱えていたそうです。


ビアンカ夫妻殺人の現場には黒人の過激派グループの犯行にするための痕跡があたそうです。


しかし、不幸なことに、シャロンは人違いで殺されたという説が一番濃厚だったそうです。


シャロン夫婦がこの家に引っ越してくる前に、住んでいた住人が標的だったのではと言われています。

そこに住んでいたのはある音楽プロデューサーだったという話です。

チャールズ・マンソンはシャロン・テート殺害を教唆したとして逮捕され、実行犯と共に、終身刑となり2017年に獄中で死去しています。


事件は50年前ですが、チャールズ・マンソンが2017年に死んだと思うと、急に身近に感じてゾッとします。


凶悪犯のチャールズ・マンソンですが、過激な思想やカリスマ的存在はポップカルチャーに影響を与えたと言われています。

「マリリン・マンソン」というロックバンドとそのボーカル名もそのうちの一つと言われています。

映画の伏線として8月30日から1週間限定でシャロン・テート殺害事件を描いた映画「ハリウッド1969」が公開されます。

実際の事件が起こる3日前から、テートの周りで起きる不吉な出来事が丁寧に描かれる。


シャロンテート事件によりカウンター・カルチャー時代が終焉

この残虐なシャロン テート殺人事件のニュースは世界に衝撃を与えました。

そして、チャールズ・マンソンの信徒たちはヒッピーのような若者が多くを占めていたため、


ヒッピーは「ラブ&ピース」の象徴だったのではないのか!

こんなひどいことをするなんて違うじゃないか!


と、ヒッピー的な自由な生き方や楽観主義的なものを抱いていた若者たちが一気に冷めていったのです。

この69年の事件をきっかけに「カウンター・カルチャー」という時代は歴史に幕を閉じたのでした。奇しくも60年代が終わるその年に。


映画ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド でのシャロン・テート事件

歴史を知らずに映画を見ても、なんだか楽しそうな時代だな、ブラピとディカプリオの掛け合いが面白いなとそれだけでも楽しめるのですが、歴史を知っているとより映画が伝えたかったことを感じ取れるように思います。


ディカプリオの家の隣に越してきたシャロン・テート夫婦。

ヒッピーとブラピが接触する場面は、これらの実話を知っていればドキドキ・ハラハラしてきますよね。

このヒッピーたちが、あの恐ろしい事件を巻き起こすカルト集団の信徒なのか?


ネタバレになってしまうかもしれませんが、この事件と時代背景を知っていて映画を見ることの意味はあると思います。

また、映画を見た後で、あれはどんな意味だったのだろう?実話だったの?と知った人も、改めて知ることで、より映画が面白くなると思います。


映画ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド にブルース・リーが登場ブラッド・ピットと対決

タランティーノ監督もブラッド・ピットも大の「ブルース・リー」ファン。

タランティーノ監督は映画『キル・ビル』でユマ・サーマンに黄色いトラックスーツを着せていますし、ブラピも映画『ファイト・クラブ』でブルース・リーの動きを完コピするほどです。


もちろん、本作の映画ではそっくりさんが演じますが、ブルース・リーの娘さんは今回の父の描かれ方が好きではないとコメントしているようです。


「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 」に登場するブルース・リーはあんまりいい人ではなく、少しいじめっ子に描かれているそうです。


ファンである監督とブラピが作っている作品なのに、いじめっ子なの?と思いますが、タランティーノはインタビューで「ブルース・リーは調べると、こんな人だよ」と言い切っています。


なぜ、今回ブルース・リーを登場させたのか?

それは、当時ブルース・リーはハリウッドにいたそうです。


『グリーン・ホーネット』というテレビドラマシリーズに出演しており、【カトー】という空手をする日本人の運転手の役を演じていたのです。

とても人気があったのですが、番組が終わり仕事がなくなったそうです。


細々とハリウッドで格闘シーンの殺陣をするアクション・コレオグラファーというスタントマンのような仕事でつなぎ、シャロン・テートがブルース・リーに格闘のイロハを教えてもらったそうなのです。


それで今回、映画にブルース・リーが登場するという流れになったようです。


さらに映画では、スタントマン同士、ブルース・リーとブラピが対立する場面があるというので楽しみです。


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの名脇役 ブラピの相棒 ブランデがパルムドッグ受賞

ブラピ演じるクリフがトレーラーハウスで飼っている愛犬「ブランディ」がカンヌ国際映画祭でその優秀な演技を讃えられ『パルムドッグ賞』を受賞しました。


授賞式へブランディの代理で出席したタランティーノ監督。

ブランディに送られた「名誉の首輪」を受けとりブランディは「素晴らしい女優だ」と賛辞を送ったそうです。


シャロンテート事件を元に映画化【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド】を2倍楽しむ為に知っておきたい時代背景と実話のまとめ

映画を楽しむために知っておきたい時代背景と実話に注目して解説してきました。

・「シャロン・テート」は実在する女優で、殺人事件も実話だった
・「シャロン・テート」は「ブルース・リー」に格闘を教わっていた
・60年代は自由を求め若者たちが「ヒッピー」となり、「ラブ&ピース」を唱えた


映画のテーマ、伝えたいことはなんなのか?

「1969年ってこういう時代だったんだ」ということを伝えたい映画。

そこからそれぞれが何かを感じて欲しい。


タランティーノ監督が幼少期にロザンゼルスで感じた”楽しそうな大人たちの雰囲気”と”ショッキングな事件”、”ハリウッドという夢のような世界”、”自由とは何か”を現代に伝えたいという気持ちの表れではないでしょうか。


インタビューに監督はこう答えています。

「この映画は、ロサンゼルスに宛てたラブレターだ」


映画を2倍楽しむための、バックストーリーをお伝えしてきました。
60年代を知っている世代も、それを知らない世代も楽しめる映画だと思います。

ブラピとディカプリオがついに果たした共演がコメディというのも面白いです。

2019年8月30日より日本公開です。


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