名探偵コナンの主題歌などを歌う、愛内里菜さんへ楽曲提供をする作曲家でもある大西輝門さん。
実は自身も、2年間だけ活動をして注目を集めた伝説のバンド『XL』のボーカルでもありました。
アーティスト、作曲家として、日本の音楽シーンに名前を刻んできた人物です。
今回は大西輝門さんのバンド時代からの経歴や、楽曲提供をしている代表作などをご紹介します。
大西輝門とは?プロフィール紹介
大西輝門さんは、バンドからソロ活動そして楽曲提供やプロデューサーと音楽界での活動の幅を広げていきました。
大西輝門さんの原点は、アマチュア時代に出場した大阪で開催されたオーディションです。
この大会で2位となり、プロの世界へのきっかけを掴みました。
ちなみに、この時のオーディションの1位はaikoさんだったそうです!
これだけでも、大西輝門さんのレベルがいかに高いかが伺えますよね。
そして多くのアーティストが所属する「ビーイング」と契約して上京。
1997年にB’zのサポートベーシストでもある徳永暁人さんと、バンド『XL』を結成。
1999年に『XL』が活動休止とはなるのですが、「Terukado」名義でソロ活動を開始しさらに才能を発揮していきます。
その手腕は自身のみならず、愛内里菜さんなどへの楽曲提供でも注目され、現在はプロデュースや作曲家として多くの功績を残しています。
しかし、大西輝門さんについての情報が限りなく少なく、謎に包まれたミステリアスな魅力もある人物です。
- 大西輝門(おおにし・てるかど)
- 生年月日:不明
- 出身地:不明
- 活動名義:輝門(バンド)、Terukado(ソロ活動)
- 活動期間:『XL』1996年~1999年
- 職業:アーティスト、作曲家、プロデューサー、実業家
大西輝門のアーティストXL時代について
大西輝門さんが活動していた伝説のバンド『XL』について詳しくご紹介します。
バンド『XL』とは
XLは3人組のデジタルサウンドを基調としたバンドです。
大西輝門さんが同じ事務所だった徳永暁人さんと制作を始めたのがきっかけでした。
そこへ、ドラムのnoriakiさんも加入し1998年4月29日にアルバム「XL」でデビューを果たします。
デジタルサウンドを基調としたXLのサウンドは、テクニカルで秀逸な徳永暁人さんのベースとドラム、さらに大西輝門さんのハイトーンボイスのボーカルが織りなす世界観で、まさに90年代の音楽を象徴するような楽曲でした。
『XL』のメンバー
『XL』の他のメンバーについてもご紹介します。
徳永暁人(ベース&編曲)
徳永暁人さんは、小学生の頃からシンセサイザーとプログラミングを始め大学は東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮を専攻していました。
これまでB’zのベース編曲などをサポートしたり、数多くの有名アーティストの編曲やコーラスなども担当しています。
現在は三人組のバンド「doa」のリーダー兼ボーカル、ベースを担当し、アーティスト活動も続けています。
大西輝門さんが作曲家として徳永暁人さんは編曲家して、お互いに才能を発揮し音楽界に名前を刻んでいます。
そんな2人が組んでいたバンドなので、伝説になるのは納得ですね。
noriaki(熊谷徳明)
ドラムのnoriaki(熊谷徳明)さんは、日本を代表するフュージョンバンドの「カシオペア」の元ドラムでした。
他にも、フュージョンバンド「TRIX」としても活躍し、アメリカのボストンにあるバークリー音楽大学に入学していた経歴もあります。
XLのメンバーそれぞれが才能に溢れた人物で、バンド活動を経てソロとなった後も、3人ともその才能を発揮し続けているなんてすごいですよね。
XL発表作品とレコード会社について
XLの代表作品は、
1998年7月発売されたシングル「O.K!」です。
そして1998年4月29日発売のアルバム「XL」
この作品のみです。
それなのに、音楽シーンに鮮烈な印象を残したのは、3人の天才たちが作り出した楽曲だったからなのでしょうね。
レコード会社はZAIN RECORDSです。
大西輝門の経歴:作曲家時代
大西輝門と愛内里菜
大西輝門さんは、作曲家の時は「輝門 」の名義で活動しています。
大西輝門さんの作曲家としての経歴を語る上で、欠かせないのが愛内里菜さんへの楽曲提供です。
アニメ「名探偵コナン」などの主題歌やエンディング曲を歌う愛内里菜さんですが、
3rdアルバム「A.I.R」のほどんどの楽曲は大西輝門さんが手掛けているんです。
その中でも、オリコンチャートで1位を獲得した「FULL JUMP」では、NHK紅白歌合戦へ出場するほどの代表曲となったのでした。
さらにこの曲は日本テレビ系「THE BASEBALL 2003ワールドカップ」のイメージソングとしても起用されて、多くの人の耳に残る楽曲となったのです。
その他にも、3rdアルバム「A.I.R」の収録曲には、タイアップ曲も多くあります。
∞ INFINITY
作詞:愛内里菜 / 作曲:輝門 / 編曲:corin.
日本テレビ系「スポーツうるぐす」エンディングテーマ空気 -Album version-
作詞:愛内里菜 / 作曲:輝門 / 編曲:池田大介
15thシングルのアルバムバージョン。日本テレビ系『あんグラ☆NOW』エンディングテーマ。
日本テレビ系『√f』エンディングテーマ。日本テレビ系『旅ダチ!』エンディングテーマ風のない海で抱きしめて
作詞:愛内里菜 / 作曲:輝門 / 編曲:AKIRA、池田大介
12thシングル。テレビ朝日系アニメ「釣りバカ日誌」エンディングテーマOver Shine
作詞:愛内里菜 / 作曲:輝門 / 編曲:徳永暁人
14thシングル。日本テレビ系『三宅裕司のドシロウト』エンディングテーマ。
日本テレビ系『AX MUSIC-TV』AX POWER PLAY #035Deep Freeze
作詞:愛内里菜 / 作曲:輝門 / 編曲:AKIRA
11thシングル。よみうりテレビ系『プロの動脈。』エンディングテーマ。
日本テレビ系『AX MUSIC-TV』AX POWER PLAY #018
しかも、「Over Shine」は、徳永暁人さんが編曲しているので、『XL』時代の2人がタッグを組んでいる曲としても注目されました。
さらに、大西輝門さんが愛内里菜の楽曲でコーラスをしているものもあり、ハイトーンボイスも健在です。
大西輝門と夏海里沙
愛内里菜さんへの楽曲提供を期に、作曲家としての確固たる知名度を上げた大西輝門さんですが、実はそれ以前からその界隈では知られる存在でした。
それは、愛内里菜さんとタッグを組む前に楽曲提供をしていた
夏海里沙さんと
岸本早未さん
への曲があったからこそだったそうです。
夏海里沙さんへ楽曲提供した「花」という曲では、R&Bとラテンをおしゃれなミディアムグルーヴへと融合した印象的なサウンドが、当時16歳だったの夏海里沙さんの鮮烈なデビューシングルとなったのです。
デビュー曲は、アーティストの代表曲、「顔」とも言える大事な1曲です。
それを大西輝門さんが、手がけるということは作曲家として、信頼されていた証拠ですよね。
大西輝門と岸本早未
岸本早未さんへの楽曲提供も、大西輝門さんにとって作曲家としての実力が発揮されました。
岸本早未さんは愛内里菜さんと同じ「GIZA studio」のアーティストです。
セルフプロデュース力が高く、スタイリングのセンスがファッション誌に取り上げられほどだったんです。
大西輝門さんは、6枚目のシングルから楽曲提供をするようになりました。
アーティストの魅力を引出し、今までにありそうでなかった耳に残るサウンドを作り出す作曲家としての実績を積みながら、愛内里菜さんらも手がけるようになって行ったんですね。
まとめ
作曲家としての大西輝門さんをご紹介しました。
バンド『XL』時代での経験や、徳永暁人さんとの出会いなどから、本来の才能をさらに開花させ、愛内里菜さんらのプロデュースでも実績を残していたことがわかりました。
今後も、記憶に残る楽曲が増えていくと思うと楽しみですね。