コロナウィルスによる、自粛が少しずつ解除されてきてもマスクは欠かせません。
夏場のマスクによる、「マスク熱中症」には注意が必要だそうです。
今回は、「マスク熱中症」の症状や予防、対策などをわかりやすくまとめました。
マスク熱中症とは?
マスクをしていると、蒸発の気化熱による放射が十分に行われない為、熱中症のリスクが高まるそうです。
実際に夏場のマスクの中はどうなるのでしょうか?
【湿度58.5% 気温26.5℃の部屋】
マスク内部
- 湿度90%以上
- 温度29.3℃
(フジテレビ グッディより)
この状態でいると、口の周りが高温多湿の状態になります。
実際には、体内の水分は汗などで減っているのに、体が水分を欲しなくなる可能性が出てくるそうです。
つまり、「喉が乾いた」という感覚が鈍くなり水分不足になって脱水しまうのです。
マスク熱中症の症状は?
5月からすでに、熱中症には注意が必要だそうです。
では、どんな症状が見られるのでしょうか。
- 熱中症の初期症状:発熱、頭痛、全身倦怠感
- 熱中症の中等度の症状:意識がもうろうとしてくる、正常な判断が難しくなる、命の危険にさらされることがある
- 喉の乾きがにぶる
毎年恒例の熱中症ですが、今年はさらにマスクを着用していることから、より発症する可能性が高いです。
例年よりさらに意識して、水分補給と日差しに注意して過ごす必要がありますね。
マスク熱中症予防できる6つの対策
では、マスク熱中症にならないために、どうしたら良いのでしょうか?
6つの対策方法をご紹介します。
マスク熱中症予防対策①鼻呼吸
マスクをしている時は、口ではなくて、鼻で呼吸をすると良いそうです。
この方が、マスク内の温度上昇を抑えられるそうです。
マスク熱中症予防対策②体を冷やす
よく知られている熱中症と同じように、体を冷やすと良いそうです。
特にシャツなどのボタンを開けたりして、首元の通気をよくします。
また、濡れたタオルや、冷んやりタオルを首に巻くのも効果的だそうです。
これにより、体内の熱が放出されていきます。
マスク熱中症予防対策③メガネが曇るのを予防
マスクをすると、メガネが曇って困りますよね。
これは、マスク内の蒸気が上に逃げることで、メガネが曇るそうです。
そこで、マスクに一工夫すると、解消できます。
- ワイヤー入りのマスクを使用します
- ワイヤー部分を内側に折り返します
- その状態で耳にかけます
- 折り返した部分に沿って蒸気が横に抜けて行きます
- メガネが曇らなくなる
メガネをしていない人でも、マスク内の蒸気を横に逃すことで、息苦しさの解消が期待できます。
試してみてくださいね。
マスク熱中症予防対策④服装
首や足首など、肌を出して熱を放出しやすい服装が好ましいそうです。
半袖や、短パンなどを着用し、室内の空調対策ができるように羽織などで調整しましょう。
マスク熱中症予防対策⑤水分補給
喉が乾いたなと思ったときには、もう遅いそうです。
意識的に、こまめに水分を取るように心がける必要があります。
目安としては、2〜3時間に1回300mlの水分補給が良いそうです。
マスク熱中症予防対策⑥マスクの生地
欠かせないマスクの生地を工夫すると良いそうです。
汗を吸収しやすい紙や木綿生地素材のマスクを選ぶと良いそうです。
手作りマスクが流行っていますので、小池百合子都知事のような可愛いガーゼ生地で作るのもいいかもしれませんね。

夏場の体育の授業でマスクは必要?
子供がいる親御さんは、体育の時間にマスク熱中症になってしまわないか心配ですよね。
日本テレビ『スッキリ』で紹介していた内容です。
公園で子供を遊ばせる時などにも、通じるかと思いますのでご紹介します。
- 密集せず距離を取って行える運動など工夫が必要
- 十分な距離を取っている場合、マスクの着用は不要
とのことでした。
ソーシャルディスタンスを守って体育や遊びを行いましょうね。
コロナ終息前のマスク熱中症の怖いところ
医療機関で、懸念されているのが医療崩壊だそです。
マスク熱中症や、熱中症での発熱なのか?コロナによる発熱なのかの区別がつかないところが問題視されているというのです。
医療現場では、コロナ感染を念頭に熱中症患者を受け入れなければならないそうです。
なので、準備の為の受け入れに時間がかかるなど、不安が生じる可能性が出てきます。
熱中症にも、コロナにもかからないように気をつけないといけないですね。
マスクはしなくちゃいけないの?
ランニングでのマスク
マスクをしないで、ランニングをしている人などもいますよね。
暑くて、息苦しいのでマスクをしたくない人もいます。
マスクをすることで、熱が逃げて行かずに熱中症になるリスクは高まるようです。
しかし、万が一感染者がマスクをしないでランニングをした場合の、周囲の人への被害も知っておかないといけません。
筑波大学の久野研究室が投稿したyoutubeでは、走っている人の飛沫の飛び方を紹介しています。
これを見ると、かなりの広範囲で飛んでくることがわかりますね。
走っている時もマスクの重要性が感じられます。
【ランニングをするときの予防策】
- 前の人と、10m離れて走る
- 追い越すときは横1.5m以上離れる
- 普段の7割のスピードで走る
- 意識的に水分を取りながら深呼吸をする
感染を拡大させないことと、マスク熱中症にならない両方の対策が必要です。
韓国の事例
また、韓国の例でいうと、自粛が解除されてクラスターが発生してしまいましたね。
韓国は自粛要請の解除前の連休7日間に、マスクをしていなかった割合が、国民の40%だったそうです。
【韓国・済州島のマスク不着用率】
- 期間:4月30日〜5月5日の連休中
- 不着用率:約40%(約1万2000人)
- 他の観光地の不着用率:10人中8人が着用していない
(フジテレビ・グッデイより)
この結果、5月9日に新規感染者が18人、10日が34人、11日が35人とまた増えだしたそうです。
約40%の人がマスクをやめてしまっていたということなので、自粛が解除されてもしばらくはマスクをした方がぶり返さない秘訣ですね。
しかし、それで熱中症になっては危ないので、しっかり予防対策をして行きたいですね。