錆びてしまったり、折れ曲がってしまった針を供養するために行われる針供養。
豆腐やこんにゃくに刺している写真などをよく見かけますが、一体何故食べ物に刺して供養しているのか気になる方も多いかと思います。
そして供養した後のこんにゃくや豆腐は食べても良い物なのでしょうか?
一般的には食べることはなく、針と共に土に埋めたりすることが多いそうです。
詳しくご紹介しますね。
針供養に豆腐やこんにゃくをなぜ使うの?
針供養に豆腐やこんにゃくを使うことには、もちろんちゃんと意味があります。
針がずっと硬い生地などを刺してきた事に対して、最後には柔らかい場所で休んでもらうという意味合いを込めて、豆腐やこんにゃくを使っているようです。
豆腐を使用する他の理由としては、「豆腐のように色白になれる」「豆(マメ)に働く」という意味も、含まれているようです。
裁縫が日本女性にとって非常に重要な職業だったり、作業とされていたことも影響していそうですね。
針供養は一般的に、「事八日(ことようか)」とされている12月8日と2月8日に寺社で行われています。
現在では、針供養を家庭ごとで行うことも増えているのだとか。
もし、近くで針供養しているお寺や神社がない!ということでしたら、以下の手順で針供養をすると良いかと思います。
- 豆腐またはこんにゃくをお皿にのせる
- 針を刺していく
- 白い紙に包む
- 針を刺したままの状態で、土に埋める
特に難しい作業や作法はないようです。
1番大切なのは、働いてくれた針に対してありがとう、という気持ちを持つことなので、もしご家庭で針供養する場合は、緊張せず肩の力を抜いてみてくださいね!
もちろんマンションなどにお住まいだと、庭がないということもあるかと思います。
その場合はきちんと分別をして、処理すれば何の問題もありません。
しかし、1番良い方法は?と聞かれるとやはり、寺社で針供養をしてもらうことがベストだと言えます。
針供養の豆腐やこんにゃくのその後は食べてもいいの?
針を刺しただけだから、役目を終えた豆腐やこんにゃくは食べてもいいのでは…?と考えたことはありませんか?
実は私、幼い頃にちょっぴり食べてもいいんじゃないかと考えたことがありました…。
しかし、針供養を行うのが寺社での供養の場合は、そのまま預かってもらう形になるので、豆腐やこんにゃくが、私たちの手に戻ることはありません。
お家での供養となると、食べることも可能な状況なのでは?とも思いますが…
食べることは一般的ではないようなので、やはりそのまま土に埋めて供養することをオススメします。
ある地域では、針を刺したまま川や海に流す、という風習もあるようですが、食べるという表現はやはり見つかりませんでした。
刺している針は、折れ曲がったり、錆びている物もあるかと思うので、衛生面を考えても食べることは控えるのがいいかもしれませんね。
さいごに
物を大切にする日本ならではな文化ですよね。
針供養の豆腐やこんにゃくに刺す理由も、優しい理由からきていて、日本人らしさを感じます。
針以外にも、色々な物への感謝を忘れずに、大切にしていけたらいいですね。
感謝と浄化で、悪い気が溜まらないようにすることは、日本の古くからの風習や行事に表れています。
悪い気を追払い、良い気を迎える気持ちも、大切ですね。
こんな書籍もあるので、知っているだけでもご利益が巡って来るかもですね。