藤井聡太さんが、2020年8月の「王位戦七番勝負」で着用している羽織袴が注目されています。
薄い緑の羽織に白の着物姿で、「光の戦士」「貫禄が出てきた」「オーラが眩しい」白などと絶賛されています。
この羽織袴は、棋士御用達の「白瀧呉服店」のもので師匠の杉本昌隆八段からのプレゼントです。
今回は、藤井聡太さんの羽織袴の値段や「白瀧呉服店」の場所・購入方法などをまとめました。
藤井聡太の羽織袴は白瀧呉服店で購入・値段は?
2020年8月19日の「王位戦七番勝負第4局」の1日目から着用している白っぽい薄い緑の羽織姿についてご紹介します。
最年少記録を達成するたけ、願掛けとして師匠の杉本昌隆八段が贈ったものです。
東京都練馬区にある棋士御用達の「白瀧呉服店」で購入されました。
5色の生地から、杉本昌隆八段が選んだ色びました。
夏らしく涼やかな色味なので、この色にしたそうです。
羽織に使用されている生地は、「さらり」という大島紬だそうです。
東京日本橋にある「紬のふくはら」の作る「大島紬」商品の1つの「さらり」という生地になります。
「紬のふくはら」が卸している店舗の1つに「白瀧呉服店」があります。
今回、藤井聡太さんが着用した「白瀧呉服店」での羽織袴の購入値段は数十万円とのことです。
棋士の和服は、通り相場で一式そろえると約30万円
引用元:日刊スポーツ
男性の羽織・着物・袴を1セットそろえれば最低でも40万~50万円はかかる。
引用元:メンズファッショントレンド
おそらく、今回も30万円から50万円前後ではないかと思われます。
羽織に手こずる藤井聡太がかわいいと話題に
師匠の杉本昌隆八段によると、羽織袴の方がスーツよりも楽だそうです。
ただし、トイレの時だけ大変とのことでした。
その話通り、2020年8月19日に行われた王位戦七番勝負第4局の1日目でトイレから戻った藤井聡太さんが羽織に手こずる場面がありました。

トイレのためか離席した後に戻ってきた。脱いでいた薄緑の羽織を着ようとしたが、ここからちょっとした苦労が始まった。まずは、羽織の袖を通す部分を探すところから。ABEMAの中継で解説していた橋本崇載八段(37)が「どう着ていいか、わかんない状態になってるんじゃないの?」と説明したように、羽織の表裏や向きをしばらく探した。無事に袖を通すことに成功し、橋本八段も「そうそう、それが正解」などと見守ると、聞き手の山根ことみ女流二段からは思わず「お父さんみたい」と笑いも起きた。
ところが難所は次だった。羽織の留め具だ。橋本八段が「ちょっと引っかかりが悪い時があるんですよね。小さいんですよ」というように、藤井棋聖は慎重に引っかけようとするものの、なかなか成功せず。ようやくできた時には橋本八段も「はい、よくできました」と、ひと安心だった。
この一連の仕草ややり取りに、ABEMAの視聴者からは「かわいすぎる」「襟を直して差し上げたい!」と興奮気味の声が多数寄せられると、橋本八段についても「和服実況w」「保護者w」「子を見守る親目線」といった感想も出ていた。
引用元:ABEMA TIMES
プロ棋士御用達「白瀧呉服店」の場所と評判は?
白瀧呉服店は1853年(嘉永6年)の創業です。
ペリーが来航した年という歴史的な老舗です。
- 住所:東京都練馬区北町8-37-11
- TEL:03-3933-0033
- 営業時間:10:00 AM ~ 7:00 PM
- 定休日:水曜日
- 公式HP:http://www.kimono-shirataki.com/index.html
本店は約1万平方メートルという広さがあり、庭池や茶室もあります。
そこで、現役の女流プロ棋士が対局を行うこともあるそうです。
ただ将棋界との縁は意外に新しく、五代目・現店主の白瀧佐太郎氏は「先代店主の白瀧五良が大の将棋ファンで、深く関わるようになった転機は2003年に渡辺明三冠(当時5段)が初めてのタイトル戦である王座戦に挑戦してから」と話す。
引用元:メンズファッショントレンド
2003年に渡辺明棋士が19歳の頃から、白瀧呉服店との縁が始まりました。
他にも斎藤慎太郎棋士、高見泰地棋士、永瀬拓矢棋士、広瀬章人棋士、佐藤天彦棋士も愛用しています。
白瀧呉服店では来店したプロ棋士に予備の袴をはかせ、必ず盤の前で駒を動かしてもらう。棋士それぞれのクセに合わせて微調整するためだ。袖を2~3センチ短くするなどは同店独特の「棋士仕様」という。
引用元:メンズファッショントレンド
棋士のことを考えて作られた、特別仕様の羽織袴なんですね。

ファッショん好きの佐藤天彦棋士から、「もっとこんな風に作れないか」と提案を受けたこともあるそうです。
そこで「白瀧呉服店」が佐藤天彦棋士のアイデアを実現化して、生地から縫製まで新しいものを作ったこともありました。
それぞれの棋士の好みや意向を汲み取り、ファッションとしても羽織袴を提供する「白瀧呉服店」の評判が広まり、棋士御用達店へとなったようです。