夏の風物詩とも言える「ラムネのびん」ですが、生産元の工場がコロナの影響などで次々と閉鎖されているそうです。
子供の頃、ラムネの中のビー玉を取りたくて指を入れてみたりと、思い出が蘇ってくる人も多いのではないでしょうか?
なぜラムネにはビー玉が入っている意味は、「栓」として利用されているからねんですよね。
ビー玉という名前になったのも、ラムネが理由なんです。
しかも、サイダーとの違いは中身ではなく、「栓」の方法の違いだけなんですよ。
ビー玉の取り出し方や、どうやって入れたのか?玉押しがない時の開け方などをまとめました。
ラムネのビー玉の意味や理由はあるの?
ラムネのビー玉は「栓」の役割があります。
昔は、コルクで「栓」をしていたのですが、密閉度が弱く不向きでした。
そこで、ハイラム・コッドという人が、びんの容器と同じく「ガラス玉」で「栓」をすることを考案したのです。
びんの中に入れてあるビー玉が、炭酸を注いで逆さにすることで、炭酸の圧力によりびんの口に密閉される原理を利用しています。
だから、びんの中にビー玉が必要だったんですね。
さらに、なぜ「ビー玉」という名前になったのかも理由があります。
元々、びんの「栓」となるガラス玉を製造していく過程で、「栓」として採用された精度の高いガラス玉を「A玉(エー玉)」、規格外のものを「B玉(ビー玉)」と呼んでいたのです。
そして、「栓」として採用されなかった「B玉(ビー玉)」が子供達のおもちゃとして、広まったのです。
そして、ビー玉という呼び方の方が浸透して、いつの間にかラムネの中のガラス玉もビー玉と呼ばれるようになったそうです。
ラムネのビー玉はどうやってびんに入れるの?
ラムネのビー玉は、びんの口から取り出せないし、びんの口から入れるのもできないですよね?
どうやって作っているのか不思議に思ったことがありませんか?
その謎は、とっても簡単なんです。
まず、瓶の形を作ってしまい、首の部分を細く絞ったらビー玉を入れます。
そこからびん口の部分をさらに細く絞ることで、ビー玉がびんの上部に入っている状態になるんですね。
そして、首の部分を細くしているのにはもう一つ理由があります。
びんを逆さまにして炭酸の圧力を利用して、ビー玉で栓をする過程で、いち早くビー玉がびん口に辿り着くように、ビー玉との最短距離を作っているんですね。
ビー玉がびん底にあったら、中身がこぼれてしまいますもんね。
ラムネのビー玉の取り出し方は?
ラムネの口元がプラスチックのキャップの中には、ネジ式になっているものがあります。
このキャップを外すことで、ビー玉が取り出すことができます。
しかし、「打ち込みタイプ」のキャップの場合は、しっかりとはめ込まれている為、手で外すことが困難です。
しかし、栓抜きを使うと簡単に外せます。
中でも缶切りとして馴染みのある「三徳缶切り」の栓抜き部分を使うと、外しやすいです。
キャップ部分を50℃くらいのお湯につけて、キャップを柔らかくしたら、栓抜きの爪をさしてテコの原理で外します。
栓抜きがない場合は、ニッパーやハサミでキャップを切っていく方法があります。
怪我をしないように、注意してくださいね。
ラムネのビー玉がびんの口をふさいで飲みにくい時の対処法
ラムネのビー玉が、びんの口をふさいでしまって飲みにくい時がありますよね。
そんな時は、びんにある「くぼみ」がある方を下にして、飲んでみてください。
「くぼみ」にビー玉が引っかかって、びん口に行くのを防いでくれます。
あの「くぼみ」にもちゃんと意味や理由があったんですね。
ラムネとサイダーの違いは?なぜラムネは誕生したの?
ラムネは、実はイギリスが発祥の「レモネード」を元にした炭酸飲料だったそうです。
「レモネード」がいつの間にやら「ラムネ」に変化したして定着したのだとか。
では、サイダーとラムネは何が違うのか?
中身の飲料水自体には、大きな差はないそうです。
味、風味、炭酸量なども、同じようなものなのです。
しかし、「栓」をする方法で、ラムネとサイダーと分かれるのです。
ラムネ
内側よりビー玉で栓をする
サイダー
外側より王冠で栓をする
実は、この違いなだけで呼び方が変わるそうです。
玉押しがなくてラムネのビー玉の栓が開けない時の対処法
万が一、玉押しがなくて、ラムネの栓が開けられない時の対処法もご紹介します。
それは、ビー玉を押すことができるものを用意して、炭酸の圧力より押す力を大きくすれば、開けることができます。
例えば、割り箸を短めに折ってビー玉に押し当て、硬いもので割り箸をグッと押せば開きます。
びんが倒れないようにと、押すときに手をケガしないように注意してくださいね。